子どもの頃へ戻るためにプリンを食べました
たまには子どもの頃に戻りたくないですか。それは簡単。懐かしい味を口にすればいいのです。その瞬間、目の前に広がるのは、そう、子どもの頃。
懐かしい味とは、たとえば、風邪をひいて学校を休んだ日に食べたプリン。今は体調が良くても悪くても食べなくなりました。プリンを食べよう。子どもの僕が待ってる。
プリンを食べよう。
イタリアンプリン 230 円(税込 248 円)
子どもの頃にはなかったプリンですけど、まあ気にしません。おいしそうだったので。これで戻るんだ。
ふたを開けます。
あの頃と違う形だ。豆腐?
食べます。
あの頃と違う味。チーズケーキのような味と舌ざわり。あとぷるぷる感がない。そのかわり、反ぷるぷる感がある。
ああ、そうだ。子どもの頃に買ってきてくれたプリンは3個入りだったっけ。指でフィルムの包装を破って、カップに付いたふたを開けたらお皿に出さずに急いでそのままスプーンですくって、最後にカラメルだけ残らないように食べてたな。大きなカレースプーンで食べるから、あっというまになくなるんだよ。
こんなにも鮮明に蘇るなんて。
あの頃とは違うプリンだけど。
おしまい